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日々生活をしていて感じたこと、思ったことなどなど、いろいろと書いていきます

ローカル・クライシス【No.10】~インターンシップ事業で地域活性化~

みなさま、こんにちは。

ユウジです。

 

今回は10回目となります。

前回のをまだ読んでいない方はこちらからどうぞ。

 

ローカル・クライシス【No.9】~住民からの信頼を活かした地域活性化ビジネス~ - sunflower

 

 岐阜に若者を呼び込む

今回取り上げるのは、岐阜県岐阜市にある「NPO法人G-net」です。

G-netは岐阜県内を中心とした中小企業に学生をインターンシップ生として送り込む事業などを行っています。

G-netは2001年に創業され、2003年にNPO法人化しました。

活動の原点は同法人の代表である秋元祥治氏(34歳)が学生時代に見た岐阜市内の現状にあります。

百貨店が撤退し、商店街も空き店舗が増えていっている現状です。

このような現状を市民は行政や人のせいにしていました。

そこで、地域の問題を自分事化することが地域活性化につながると思い、2001年10月に学生団体G-netを立ち上げる。

創業当初は岐阜県内でのイベントやフリーペーパーの発行を主な事業としていました。

しかし、「イベントやフリーペーパーの発行で、本当に地域を元気にできるのか[2]」ということを常に考えていたそうです。

そんな中でNPO法人ETIC.が行っている事業「チャレンジ・コミュニティ創生事業[3]」を知り、インターンシップのコーディネート事業をやろうと思いつき、始めました。

現在までに計391名のインターンのマッチングを実現させています。

学生側のみに就業体験というメリットを提供するだけではなく、企業側にもしっかりとしたメリットを提供しています。

成長を望んでいる企業に対して、しがらみなどがなく柔軟な発想ができる学生を送り込むことで新たな事業立案や商品のアイデアなどが得られるというメリットです。

実際にインターンシップを受け入れた企業の約8割はリピーターとして継続してインターンシップを受け入れているそうです[4]

現在では、インターンシップ事業から派生して地域の中小企業の採用・就職支援事業も行っています。

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G-netの成功要因

G-netの成功要因は「winの累乗」だと考えています。

「winの累乗」とはNPO法人Tale for two代表の小暮さんが自身の書籍である『社会をよくしてお金も稼げるしくみのつくりかた』の中で述べられていた造語です。win-winのような1対1の関係ではなく、さらに広い範囲でwinを創っていくということです。

 

インターンシップ事業や採用・就職支援事業では先に述べたように取引先の中小企業にしっかりとしたメリットを提供しています。

自治体にとっても大きな利益を生んでいます。

それは若者を岐阜に呼び込むことです。

採用・就職支援事業により岐阜の中小企業への就職者が増えることによって、岐阜へ若者が入ってくることになります。

若者が地方から都市部へと流出してしまうことが日本全体の問題であるが、このような仕組みがあることによって岐阜に大きな効果があることは間違いないでしょう。

 

もう1つの成功要因は、少し被ってしまうが「地元の企業との信頼関係」にあると思います。

2007年度に1千万円の赤字になってしまい経営破たんの寸前の状態になったそうです。

このときに初期のころからインターンシップ事業でお世話になっていた企業などに資金調達のために頭を下げに行った時に、ある経営者の方は「100万ぐらいだったら、貸付と言わずに寄付するよ。」と寄付してもらったそうです。

また、他の経営者の方からは「これを持っていけ」とお金がたくさん入った茶封筒を渡されたといいます。

そして、「借用書はいらない。君を信じて貸すんだから、返せる時がきたら返せばいい。頑張りなさい。」と言われたそうだ[5]

このエピソードから企業との強い信頼関係を築いていたことが分かる。このような強い信頼関係も成功要因の1つであると考えています。

 

 

 

 

[2]井上陽子、「『半年間は、給料がゼロでした』NPO法人G-net・秋元祥治さん―起業家七転び八起きvol.3」、2014年(http://www.etic.or.jp/drive/labo/3896

[3]地域の経営者と若者が実践型インターンシップという形態で事業に取り組み、新たなイノベーションを起こすチャレンジコミュニティ創成事業

[4]ぎふ・プロジェクトネットワーク、NPO法人G-net(http://www.gifu42.net/int_17.html

[5]井上陽子、前掲

 

 

今回はこの辺で!!

では!