フランスワインについてちょっと真面目に書きます
前回はブルゴーニュ地方について書いたので、今回は「フランスワイン」について書きたいと思います。
前回の記事はこちら
ワインと聞いて一番最初に頭に浮かぶ国はフランスですよね。
最近はチリワインやアメリカのカリフォルニアワインが台頭してきていてそちらの国が最初に思い浮かぶ方も多いと思います。
でも、やっぱりフランスワインは特別というかワインと言えばフランスって言う感じですよね。
実はワインの生産量別に見ると2016年では1位がイタリア、2位がフランス、3位がスペインとなっています。
毎年、この三つの国が一位を争っています。
フランスワインの起源
ワインの歴史を辿っていくと、実はワインの起源はフランスではないのです。
みなさん、どこの国だと思いますか??
イタリア??スペイン??
どちらも違います!
実はジョージアやアゼルバイジャン、アルメニアの3つの国がワインの発祥の地と言われています。
ジョージアでは今から7000年から5000年前にワインが醸造されているという記録がある。アゼルバイジャンは7000年から6000年前から造られていた。アルメニアでは今から6000年前に使われていたワイン醸造所の跡が発見されている。
これらのことから発祥の地と呼ばれています。
それからフランスにワインが入ってきたのは、1世紀のこと。最初はマルセイユにワインが伝わりました。そこからフランス全土に広がっていきました。ボルドーやブルゴーニュに伝わったのは2世紀、シャンパーニュには4世紀のことです。
そこからキリスト教のミサ用ワインとして普及し、ワイン生産が盛んになりました。
フランスに襲いかかる病害
しかし、ワイン産業が発達していく中で1855年に「ウドンコ病」、1863年から19世紀後半まで続いたフィロキセラによる被害、1878年の「ベト病」などの病害に立て続けに悩まされ、フランスのワイン産業は衰退してしまいます。
これらの病気に対する研究が急ピッチで進められ、なんとか病気を克服することに成功しました。
しかし、喜んでいるのもつかの間、1914年に第一次世界大戦が勃発。大戦後の世界恐慌によりワインは再び厳しい立場に立たされることになる。
1935年。この年にフランス政府は原産地統制名称法(AOC法)を制定。
そこからフランスワインは勢いをとり戻し、一気に世界一のワイン産地となった。
みんなが目指すはフランスワイン
さまざまな困難を乗り越えて、現在の名声を得ているフランスワイン。それらは紛れもなく生産者たちの涙ぐましい努力の結果であることは間違いない。
ワイン生産国としてフランスが世界一位であることに疑いの気持ちを抱くものはいない。
ニューワールドと呼ばれるワイン生産国が台頭してきているが、このニューワールドの生産者たちが目指している理想のワインとはフランスのブルゴーニュやボルドー、ローヌなどのワインを目指して造られているものが多い。特にアメリカやオーストラリアなどは顕著である。
今回はかなり真面目であまり面白くないテーマについて書きました。
しかし、ワインを理解する上でとても重要なことです。
少しでも参考になれば幸いです。