ソムリエ&Sake diplomaによるワインと日本酒のブログ

ソムリエとSake diplomaの資格を持つ僕がワインと日本酒についてあれこれ書いていくブログです。

フランスのローヌ地方について解説してみた

 

さて、今回はフランスのローヌ地方について解説していきたいと思います!! 

この地域については聞いたことがある人とない人で分かれるかなと思います。

聞いたことがある人でも、聞いたことがある程度でそこまで詳しく知っている人も少ないんじゃないかなと思ったので、今回解説していきます。

 日本でも人気のあるシラーやグルナッシュを主に生産している有名な地域です。

赤ワインばかりが注目されてしまう地域ですが、おいしい白ワインも造っていたりします。

また、一言でローヌ地方といってもブルゴーニュボルドー地方と同じように様々な地域があり、それぞれで個性のあるワイン造りがされています。

それでは詳しく見ていきましょう。 

 

 ローヌ地方はどこにある?

ローヌ地方

 

ローヌ地方はフランスの中でも南部に位置しています。

北にあるブルゴーニュと南にあるプロヴァンス地方やラングドック&ルーション地方に挟まれたところ。

そして、ローヌ地方の中で大きく分けて北部と南部に分かれています。

ローマ時代に交通の要所として栄えたヴィエンヌからローヌ川沿いに南下し 14世紀に法王庁が置かれたアヴィニョン周辺までの南北約200キロにわたっています。

この地域でのワイン栽培は紀元前後から行われてきていることがわかっており、

14世紀に法王庁が置かれたことによってワイン産業が発達しはじめました。

そのころに「ヴァン・デュ・パプ(法王庁のワイン)」と呼ばれるようになり、

現在では、南部ローヌを代表するワインである「シャトー・ヌフ・デュパプ(法王の新しい城)」が生まれました。

 ローマ帝国時代に栄え、その時代の遺跡が数多く残っている北部地区では、交通の要所として栄えたヴィエンヌ、南部地区では、オランジュニームが代表的です。

特にオランジュの古代劇場は世界でも最も保存状態が良いとされ、ユネスコ世界遺産に登録されている。

また、アヴィニョン法王庁宮殿をはじめとする中心地区が、ユネスコ世界遺産に登録されています。

このようにとても歴史のある地域なのです。 

 

ローヌ地方のワイン

 
AOC認定のワイン生産量はボルドー地方に次いで2位の生産量を誇っています。

 

先述したようにローヌ地方は北部と南部に分かれており、
北部の方は、シラーを主体としたワインを造り、南部の方はグルナッシュを主体としたワイン造りをおこなっています。
白ワインだとヴィオニエやマルサンヌとルーサンヌをブレンドして造られたワインが有名です。
 
北部の方だとクローズ・エルミタージュの赤と白ワイン、どちらも手頃なお値段で楽しめるものが多いのでおすすめです。
北部のワインは南部に比べると酸味も程よく感じられて重たすぎないワインが多い印象です。
 
南部の方はジゴンダス、ヴァケラスなどが有名で、赤と白どちらもフルボディタイプのワインが多いです。
酸味は穏やかでイチジクやカシスのような果実味が凝縮したような味わいのワインが特徴的です。
 
 
 
それではローヌ地方のワインについて理解を深めるために
ローヌ地方で主に生産されている品種を簡単に見ていきましょう。
 
 
 

ローヌの主要品種

 
まずは黒ぶどうから。
  • シラー

ローヌといえばこれ!という品種ですね。

シラーについては聞いたことある方も多いと思います。

実はシラーはローヌ地方原産の品種です。

一般的にはミディアムボディからフルボディのワインが造られます。

色は濃い紫色をしており、香りについてよく言われるのは「スパイシー」とか「黒コショウ」ですね。

ほかには、ブラックベリーやカシスなどのような香りや鉄や血のような香りも感じることができます。

鉄や血のようなニュアンスがジビエなどと相性がよく、ペアリングされることが多いです。

オーストラリアの「シラーズ」も有名ですね。

これはシラーと同様の品種で、オーストラリアでは「シラーズ」と呼ばれているだけです。

オーストラリアの「シラーズ」はローヌのシラーよりも果実味が強く感じられ、プルーンやシナモンのようなスパイスのニュアンスが強く感じられます。 

 

 

  • グルナッシュ
お次はグルナッシュ。
グルナッシュが好きな方も多いのではないでしょうか。
こちらはスペインが原産の品種になります。
スペインでは「ガルナッチャ」と呼ばれています。
外観は濃い色調になり、粘性も強く出ます。
香りはイチジクのような甘めの果実の香りが強く出ます。
味わいは黒系果実の果実味が中心で酸味は少なめで、ボリューム感があり
丸い印象の味わいになります。
ブレンド用として使用されることが多い品種ですが、単一品種でもワインは造られています。
 
 
  • ムールヴェドル
こちらはあまり聞きなれない品種だと思います。
ムールヴェドル単一でワインが作られることはほとんどありません。
基本的には他の品種とブレンドして使用されます。
フランスのローヌ地方をはじめとして、ラングドックなどでも盛んに栽培されています。
他にはスペインやオーストラリアなんかでも生産されている品種です。
外観はとても濃い色調で粘性は強め。香りは動物的な香りやスパイスのような香りが特徴的です。
タンニンが強く出る品種なので単一ではあまりワインは造られません。
 
 
つぎからは白ぶどう品種について見ていきましょう。
 

外観は産地によって異なりますが、基本的には濃い目のイエローです。

香りはとてもアロマティックで、トロピカルフルーツのような香りやジャスミン金木犀のようなフローラルな香りが特徴的です。

ワインによっては樽熟成や樽発酵を行ったものもあり、フルーティーな香りの中に樽のニュアンスも感じられるワインもあります。

アルコールが高めになる品種で果実味もしっかりと感じられるため、ボリュームのあるワインができることが多いです。

酸味は少ないため、全体的に丸い印象になり、ワインを飲みなれていない女性などにおすすめの品種ですね。

 

 

 

  • マルサンヌ&ルーサンヌ

最後に解説する品種は「マルサンヌ」と「ルーサンヌ」です。

この二つの品種は基本的にはセットで使用されて一つのワインになるので、

一緒にご紹介します。

カモミールや洋ナシのような香りを持っているのが「マルサンヌ」で「ルーサンヌ」はワインの味わいに厚みを持たせる働きをしています。

 この二つの品種を使ったワインは比較的ボリュームのある味わいになります。
洋ナシやアプリコットのような果実味が感じられ、酸味が程よく感じられるワインが造られます。
 
 

ローヌのオススメワイン3選

ここまでローヌ地方について勉強してきました。
最後にローヌ地方のオススメワインをご紹介いたします!
実際にローヌのワインを飲んで、更にローヌ地方についての知識を深めましょう! 
 
 
まずはこちら!
  • カーヴ・ド・タン クローズ・エルミタージュ ルージュ 
 
 
フランスでもトップクラスといわれている協同組合が造るクローズ・エルミタージュ。
 
  • ポール・ジャブレ・エネ ヴィオニエ

 

こちらのワインはヴィオニエ100%のワインです。

お値段も手頃なので、家飲みワインにぴったりです。

受賞履歴もある実力派のワインです。

 

  • E・ギガル クローズ・エルミタージュ ブラン

 

 

 

まとめ

さあ、今回はフランスのワイン産地、ローヌ地方について解説してきました。
本当はローヌ地方の細かい地域まで解説したかったのですが、ちょっと長くなってしまうので
また別の記事で解説したいと思います。
ワイン産地の解説がいまのところ、フランスばかりになってしまっていますが、
今後は他の国や地域についても解説していく予定です。
でも、まずはやっぱりワイン大国フランスを知らずして他の国については語れないということで、フランスから解説していっています。
 
 
今回の記事で覚えてほしいことは
  • ローヌ地方はシラーやグルナッシュの一大産地
  • 白ワインもおいしいのがたくさんある
  • ボルドーに次ぐ生産量がある

この3つだけでも覚えておけばローヌ地方について理解が深まります!

 

それでは、また次の記事でお会いしましょう!

 

 

 
 

【ソムリエ厳選!!1本3,000円以下】家飲みワインおすすめ8選

自粛期間が続いていますが、皆さん

いかがお過ごしでしょうか。

 

僕は飲食店でソムリエとして働いていますが、

僕が働いているお店は3月31日から5月6日まで休業しています。

僕のお仕事はリモートワークなどできない仕事なので、毎日何もすることがありません。。。

何もすることがないというのは言い過ぎですが、

こうやって記事を書いたり、本を読んだり、映画を観たりしています。

なにかオススメの映画等あれば、教えてください!

 

 

こんな状況なので家飲みしている方が多いかと思います。

最近ではオンライン飲みなんかもしている方も多のではないでしょうか。

僕もたまに誘われてオンライン飲み会したりしています。

オンライン飲み会も良いのですが、人数が多くなって話しているタイミングが悪かったりすると聞こえづらくなったりしてちょっとストレスだったりするんですよね。

早く外に出て、美味しい料理と美味しいお酒が飲めるようになるのを願うばかりです。

 

とはいえ、ずっと家にいると誰とも喋らずに1日を終えることもざらにあるので、

オンライン飲み会もたまにはやらないとですね。

 

というわけで、今回は家飲みに最適なお手軽ワインをご紹介したいと思います。

 

 

オススメのスッキリ白ワイン

最初にご紹介するワインはこちら!

 

フランス、ラングドック地方のリュット・レゾネという減薬農法で

栽培されたソーヴィニヨン・ブランを100%使用したスッキリの白ワインです。

ソーヴィニヨン・ブランらしい爽やかなハーブのような香りと南仏らしい豊かな果実味が感じられる白ワインです。

白味魚のカルパッチョなんかととても相性が良いです。

そのままでもスイスイ飲めちゃう系白ワイン!おすすめです!

 

お次はこちら!

 

 

こちらもフランスのラングドックで造られたワインです。

品種はヴィオニエ100%

ヴィオニエという品種を初めて聞いた方もいらっしゃるかと思いますので、

簡単にヴィオニエについて解説するとトロピカルフルーツのような香りが強く出るアロマティックな品種です。

一般的に酸味が少なく、甘みがかすかに感じられ、

ボディのしっかりしているワインが造られます。

しかし、今回ご紹介しているヴィオニエを使用したワインはボディはそれほどしっかりしていなくて、トロピカルフルーツのような感じもあまり主張しすぎずに、口当たりは軽めです。

なので、一般的なヴィオニエよりも幅広い料理に合わせることができます。

また、程よくフルーティーなのでワインをまだ飲み慣れていない方にもおすすめなワインです。

 特に女性に人気のワインです。

 

 

おすすめのフルボディ白ワイン

さあ、ここからはフルボディタイプの白ワインです。

まずはこちら!

 

 

フランスのラングドックのシャルドネを使用したワインです。

あれ、またフランスのラングドック?と思った方も多いかと思います。

また別の機会に解説しようと思いますが、

このラングドック地区は安旨ワインの宝庫なのです。

家飲みに適したワインがたくさん眠っている地域で

僕が最近注目している産地でもあります。

ちょっと脱線してしまいました。

 

話を戻してワインについてご紹介していきます。

樽の感じがこれでもか!というぐらいバチコン効いているシャルドネです。

柑橘系のニュアンスが感じられつつも南仏らしい豊かな果実味もあります。

酸味も程よく感じられ、とてもバランスの良いワインです。

今の時期だったらたけのこのバター醤油焼きとかと一緒に飲みたくなるワインですね。

 

 

 

 

近年、価格高騰が著しいブルゴーニュにもまだ安旨ワインがありました!

ブルゴーニュの大手ワインメーカーのルイ・ラトゥールが造るブルゴーニュシャルドネ

柑橘や白いお花のような香りに包まれ、程よく効いた酸味にボディもしっかり感じられます。

さすが、大手ワインメーカーという感じでよくできたクラシック・ブルゴーニュシャルドネです。

鶏のフリカッセと一緒に楽しみたいワインです。

 

 

 

 

おすすめの軽め赤ワイン

  • カリフォルニア ピノ JWモリス(ジェイ ダブリュー モリス)

赤ワインはこちらから!

 

 

近年人気沸騰中のカリフォルニアのワインです。

品種はピノ・ノワール100%

ピノらしいチャーミングな味わいが楽しめる赤ワイン。

赤いベリー系の果実味に柔らかいタンニン。

ピノ好きは必見なカリフォルニア・ピノです!

 

 

 

お次はこちら!

 

 

これはニュージーランドピノ・ノワールです。

ニュージーランドソーヴィニヨン・ブランのイメージが強いかと思いますが、

ピノ・ノワールも美味しいのがたくさんあります。

こちらのピノ・ノワールは先ほどのカリフォルニアのピノ・ノワールよりも

より味わいがしっかりとしたタイプのピノ・ノワールです。

ブラックベリー系の香りにスパイシーなニュアンスも感じられます。

ちょっとしっかりめなピノ・ノワールがお好きでしたら

こちらの方がオススメです。

 

 

オススメのしっかり赤ワイン

  • シャトー・モンペラ

 

 

こちらのワインは、もう言わずと知れた超有名デイリーワインです。

まだ飲んだことのない人は、ぜひ一度飲んでみることをお勧めします。

 

控えめに言って、最高のコスパワインです!!

フルボディの赤ワインといったらフランス、ボルドーの赤でしょ!

という方も多いと思います。

ボルドーメルローを主体として、カベルネ・フランカベルネ・ソーヴィニヨンブレンドして造られたフルボディ赤ワイン。

このワインは時間が経つにつれてどんどん果実味が出てきて美味しくなります。

なので2時間ぐらいかけながらゆっくりと飲むのがお勧めです。

ちなみに、このワインについては以前にも記事で紹介しているので、こちらも参考に見てみてください!

 

www.sonflower-wine.com

 

 

最後にご紹介するワインはこちら!

 

このワインはフランスのコート・デュ・ローヌ地区のフルボディ赤ワインです。

シラー100%

 

ジゴンダスの天才と呼ばれている生産者が造るコート・デュ・ローヌ

南ローヌらしい熟したカシスやブルーベリーの果実味がたっぷり感じられるパワフルな赤ワインです。

 南仏の果実味たっぷりなフルボディ赤ワインもおいしいですよね。

めちゃくちゃ濃ゆーい赤ワインです!ぜひ!

 

 

まとめ

さあ、ここまで合計で8種類のワインをご紹介してきました。

どれもおすすめのワインたちです。

家飲みワインを選ぶ際の参考になれば幸いです!

コロナウイルス、まだまだ油断ならない状況なので、みなさん気をつけていきましょう!

 

 

【日本酒レビュー】栄川 純米吟醸

 

今回は日本酒のレビューです。

今回、ご紹介するのは僕の地元の福島県会津地方のお酒

「栄川酒造 純米吟醸

栄川酒造は会津の中でもとても大規模の酒蔵さんです。

街中を車で走っていると

けっこういたるところに栄川酒造の看板を見かけることができます。

そんな会津の日本酒の歴史を作ってきた栄川酒造の日本酒を

テイスティングしていきましょう。

 

 

栄川酒造 純米吟醸

純米酒らしいふくよかな香り。

ちょっとハーブっぽい要素も感じられます。

上新粉のような香り。

メロンみたいなフルーティーな香りです。

口に入れた瞬間の

最初のアタックが辛口の日本酒っぽいんですが、 

トロッとした口当たりで、後から程よい甘みを感じます

スッキリ辛口系の日本酒かと思いきや、吟醸系らしい程よい甘みを感じることができる面白い日本酒です。

冷やして飲んだ方が美味しい日本酒ですね。

 

この日本酒は会津産のトヨニシキを100%使用した日本酒です。

この「トヨニシキ」、もともとはお酒を作るためのお米ではなく、ごはんとして食べる用のお米として栽培されていました。

しかし、「あきたこまち」や「ひとめぼれ」などの食用に適したお米が開発され徐々にトヨニシキは作付面積が小さくなっていきました。

ですが、トヨニシキでお酒を作ってみると、とても美味しい日本酒ができたので、2003年ごろからは酒造用のお米として使用されています。

 

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栄川 純米吟醸720ml
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栄川酒造とは

福島県会津地方のシンボルと言われている「磐梯山

その麓に蔵を構えるのが「栄川酒造」である。

 

磐梯山


 

 

創業は1869年。会津の数ある酒蔵の中でもとても歴史のある酒蔵です。

もともとは会津若松市内に酒蔵を構えていましたが、平成元年に現在の磐梯町に移転。

日本酒造りに「水」は欠かせませんが、より質の高い水を求めて

現在のところに移転しました。

そこには磐梯山に降り積もった雪が溶けて、

自然にろ過され、美味しくなった伏流水が湧き出る土地でした。

その湧き水を仕込み水として使用してお酒造りをはじめました。

蔵を移転してすぐにその湧き水である「磐梯西山麓湧水群」が日本名水百選に選ばれたといいます!

なんという幸運!

なんという目利き!

 

そんな日本百名水を使用して日本酒を造っているのが「栄川酒造」です。

 

 

まとめ

さあ、今回は久しぶりに日本酒のレビューでした。

地元大好き人間なので、地元のお酒をご紹介できて嬉しいです。

地元の福島にはたくさんの美味しい日本酒があるので、

今後もいろいろと紹介していきたいなと思っています。

 

コロナで大変な状況ですが、家で美味しいお酒を飲んで

楽しい「おうち時間」を満喫しましょう!

では、また!

 

アルザスワインについて解説してみた。

こんにちは。

今回はアルザスワインについて解説していきたいと想います。

 


フランスのアルザス地方はどこにある?

 

アルザス地方はフランスの北東部に位置し、フランスのワイン産地の中でもっとも寒い地域の一つです。
ライン川を挟んで主にドイツと国境を接しています。 

 

アルザス地方


そんな土地柄も含め歴史的、文化的にもドイツとの共通点がたくさんあります。
ドイツの影響がワインにも色濃く現れており
アルザスで栽培されている品種はドイツ系の品種が多く、ボトルの形もドイツワインと似ています。

 

アルザスワインについて

実はアルザス地方で造られるワインの9割が白ワインなんです。

めっちゃ白つくるやん。。


そして、僕にはなぜかわからないですけど、アルザスワインって聞くと「甘い」っていうイメージを持っている人がめちゃくちゃ多い気がします。

実際にお店でアルザスワインなんかをおすすめすると「甘いんじゃない?」と言われることが多々あります。
スッキリしていて美味しいワインもたくさんあるのにもったいないな〜と思ってしまいます。

アルザスでは様々な白ぶどうの品種を使用してワインが作られています。
その品種について説明していきたいと思います。

 

 

アルザスワインの主要品種 

まずはアルザスといえばリースリングですね。
この品種を外してアルザスワインは語れません。
ドイツでも代表的な品種です。
テーブルワインのような親しみやすいワインから高級ワインにまで使用される品種です。
熟した柑橘系の香りや、白いお花のような香りがリースリングの特徴です。
また、よく言われるのがペトロール香という石油やガソリンのような香りも感じられることがよくあります。
味わいはすっきり辛口なワインから、高級感のある口当たりが少しとろっとしたオイリーな凝縮感を感じられるものもあったり、リースリングから甘口ワインも作られることがあります。

 

  • ゲヴェルツトラミネール

ちょっと好き嫌いが分かれるのがこの品種。
とても香りが強く、甘みのある品種です。
ゲヴェルツトラミネールのアロマティックな香りが
好き嫌いが分かれるポイントです。
女性の方が好む傾向がある気がします。
どちらかというと男性の方が苦手な方が多いイメージ。

甘いお酒は邪道だ!みたいなことを言う人には飲ませないほうが良いワインです。

 

www.sonflower-wine.com

 

 

特徴は、ライチやトロピカルフルーツのようなちょっと甘い香り、スパイシーな香りも感じられます。
料理と合わせるのが難しいと思われがちな品種ですが、スパイスを使ったエスニック系の料理とはバチコン合います。

タイやインド系のカレーにもよく合いますね。

ぜひ、お試しあれ。

 

この品種の名前も知っている方は多いのではないでしょうか。
イタリアなんかでは「ピノ・グリージョ」とも呼ばれています。
最近では、アメリカやニュージーランドピノ・グリも評価が高くなっています。

実はこのピノ・グリ、「ピノ・ノワール」が突然変異してできた品種なんです。
ピノ・ノワールは黒ぶどうなので濃い紫色をしているんですが、ピノ・グリ は突然変異でピンクと灰色が混ざったような色になったものです。

味わいの特徴としては、白ぶどうの中ではけっこうしっかり目な味わいが特徴です。
酸味はそれほど強くなく、マンゴーやパイナップルのような味わいが特徴です。

 

  • ミュスカ

この品種の名前を聞いたことがある人は少ないんではないでしょうか。
でも、実はこの品種はみなさんにもなじみが深い品種なんです。
そう、これは日本では「マスカット」と呼ばれている品種です。
よくスーパーで見かけるあの「マスカット」なんです。
一度は食べたことがある方がほとんどだと思います。
似た名前の品種でフランスのロワールに「ミュスカデ」という品種がありますが、これは全く別の品種になりますので、混同しないようにお気をつけください。

特徴は、フレッシュなマスカットの果実感がそのままワインになったかのような味わいを感じられることです。
香りは、マスカットのような香りはもちろんのこと、メロンや草原のような香り。
ちょっとスパイシーなニュアンスも感じられるワインもあります。
マスカットを使用したワインは日本でも数多く造られています。
機会があればぜひ飲んでみてください。

 

  • シルヴァネール

この品種も聞いたことがある人は少ないかもしれません。
フランスのアルザス以外では、ドイツやオーストリアで栽培されている品種です。
ドイツやオーストリアでは「シルヴァーナー」と呼ばれています。
シルヴァネールで造られるワインはすっきり辛口になるタイプになることが多いです。
グレープフルーツのような柑橘系の香りが特徴的なワインです。

 

 

さあ、ここまでアルザス地方で栽培されている主な品種をご紹介してきました。
これらの品種を覚えておけば、ワイン選びに困ることはあまりないと思います。

最初の方に、生産されているワインの9割は白ワインと説明しましたが、残りの1割はもちろん赤ワインということになります。
赤ワインでは「ピノ・ノワール」を使った赤ワインがほとんどです。
ピノ・ノワールブルゴーニュが有名ですが、アルザス地方でも少量ながら生産されています。
ブルゴーニュとはまたちがった味わいのピノ・ノワールになっているので、ちょっと違ったピノ・ノワールを飲みたくなった時には、アルザスピノ・ノワールもぜひ試してみてください。

 

アルザスのグラン・クリュ


実はアルザスにもグラン・クリュ が存在します。
アルザスグラン・クリュは白ワインだけが認められており、品種も指定されています。
その指定品種がリースリング」「ピノ・グリ」「ミュスカ」「ゲヴェルツトラミネール」 の4品種です。
アルザスのグラン・クリュ は、アルザスワインの年間生産量のうちの約4%のみ。
かなり貴重なワインです。
ぶどうの収穫は全て手摘みであったり、収量制限や糖度なども細かく定められています。
そんなアルザスのグラン・クリュは「小区画(リュー・ディ)」で定められていて全部で51あります。
アルザスの土壌は石灰岩や砂や砂岩などたくさんの土壌で形成されており、それぞれの土壌で個性が変わってきて、様々な表情をみせてくれます。
アルザスのグラン・クリュ は、ブルゴーニュシャンパーニュ地方などのグラン・クリュのワインほどは高くなく、比較的手に入りやすい価格なので、

ぜひ、機会があれば飲んでみてください。


 

 

【ワインレビュー】クヴェゾン・エステート・シャルドネ

今回はワインのレビューしていきます。

 

ご紹介するのはアメリカ、ナパのシャルドネです。

 

では、早速いきましょう。

 

クヴェゾン・エステート・シャルドネ

クヴェゾン・エステート・シャルドネ

クヴェゾン・エステート・シャルドネ


もう見るからに美味しそうな黄金色です。

グレープフルーツのような柑橘系の香りに、黄色いお花のような香りも感じられます。
樽熟成由来のしっかりとした樽の香り。少しスパイスのようなニュアンスも感じられます。


トロッとしたオイリーな口当たり。
アタックは強めです。
最初に柑橘系の爽やかな果実味が感じられます。
カリフォルニアのワインにしては果実味は控えめな感じです。
鼻から抜ける樽の香り。
最後の方にグレープフルーツの皮のような苦味も少し感じます。

 

 

品種:シャルドネ
産地:カリフォルニア、ナパ・ヴァレー
外観:きれいな黄金色
粘性:強め
香り:グレープフルーツ、黄色い花、スパイス、樽
おすすめの温度帯:13度〜15度

苦味  ●●●●○○
甘み  ●●○○○○
複雑性 ●●●●●○
酸味  ●●●○○○
果実味 ●●●○○○
重さ  ●●●●●○

 

クヴェゾン・エステート・シャルドネ

 

クヴェゾン・エステート・シャルドネ

 

 

クヴェゾン・エステート・ワインズ

造り手である「クヴェゾン・エステート・ワインズ」についてご紹介です。

 

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エステート・シャルドネ 2016 クヴェゾン・エステート・ワインズ
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1969年に設立されたナパ・ヴァレーでも古いワイナリーの一つ。

現在はスイスのシュメット・ヘイニー家が所有し、カーネロスにある400エーカーという広大な自社畑でシャルドネピノ・ノワールを中心に伝統的な手法でバランスのとれたエレガントなワインを生産しています。

2004年に設備を一新し「土地を活かす」を基本に、100%自社畑のみの葡萄を使用し、栽培は農薬を制限して行われている。
ワイナリーの屋上にはソーラーパネルが設置されておりワイナリーの電力のほとんどを補っているという。
徹底的にエコにこだわっています。

2009年にはカーネロスに最新の設備のテスティング・ルームも完成。
ワインも冷涼な気候を最大限に活かし、「シャルドネ」、「ピノ・ノワール」のクヴェゾンとして高く評価されています。

 

ナパ・バレーの南西の角にある、ナパでも1,2を争う素晴らしいカベルネ・ソーヴィニヨンの産地として有名なマウント・ヴィーダー
ブランドリン家が1926年から葡萄を栽培していました。

クヴェゾンはブランドリン家から葡萄を購入していましたが、
1998年に同家から畑を購入し、自分たちで栽培を始めました。
その中の10エーカーには現在でも1926年に植樹された稀少な葡萄樹が残っているようで、その葡萄を使用したワインも造られています。

めっちゃ飲みてー!けど、高ぇ〜

 


 

 


カベルネ・ソーヴィニヨンを中心にマルベック、カベルネ・フラン、プティ・ヴェルドのボルドー品種も栽培されているとか。

土壌と気候条件の異なる15のブロックに分けられ、ブロックごとに葡萄が栽培されていますが、
それぞれ全く違った味わいとなります。
これがワインの面白いところ。
クヴェゾンではそれらをブレンドすることによって1本のワインに仕上げています。

 

普段飲みにはちょっと高いかもしれませんが、少し贅沢な気分を味わいたいときにオススメです。

 

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【日本酒レビュー】磯自慢 しぼりたて本醸造

今回は初めての日本酒レビューです。

 

ご紹介する日本酒はこちら!!

 

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「磯自慢」しぼりたて本醸造

 

味わい


ザ、辛口の日本酒という感じ。
スって入ってきた後にアルコールの苦味、刺激がくる。その後に米の甘みが微かに感じられます。
余韻は短め。
アルコールの刺激が長く続きます。

 

磯自慢とは


静岡県焼津市にある1830年創業の酒蔵。

今回ご紹介するお酒は該当しませんが
2010年から東条町秋津にある3ヶ所の田んぼ「西戸(さいと)」「常田(つねだ)「古家(ふるけ)」という区画を厳密に指定し
そこで収穫された酒米のみによる3種類の酒の仕込みもしているようです。
この山田錦で造られるお酒は純米大吟醸のみとなっています。

日本酒でこのように田んぼを区分けして酒造りを行っている酒蔵は珍しい。
ワインの世界では当たり前にある制度ですが、日本酒ではこれまでほとんどありませんでした。

日本酒をこれまで以上に価値のあるお酒にしていくためには必要な制度だと思います。
ワインの世界に置いてはフランスのブルゴーニュ地方が特に有名ですね。
村の畑にそれぞれ名前がつけられており、階級分けされています。
ブルゴーニュについて詳しく知りたい方は下記の記事を御覧ください。

 

www.sonflower-wine.com

 


日本酒でもワインのように地域ごと、区画ごとの特徴をとらえて、お酒に表現できるようになると
日本酒の幅も広がり、面白くなっていくと思います。

話が少し脱線してしまいましたが、
このような取り組みを始めるのにはとても苦労したのだとか。

兵庫県東条町山田錦の日本屈指の産地であり、品質がとても高い地域で
日本中の酒蔵がその地域の山田錦を使いたがります。
なので取り合いになってしまいます。

そこで安定的に入手できるように米農家と契約を結ぼうと一軒一軒回ったそうですが、すべて門前払い。
それでも諦めずに6年間通い続けてようやく実現したのだとか。

良い酒をつくりたいという強い想いが伝わってきますね。

苦労して実現した日本酒がこちら。

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磯自慢 純米大吟醸 エメラルド 日本酒 720ml
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また、磯自慢酒造の醸造蔵の内部は、ステンレス張りの冷蔵庫のような仕組みになっているそうです。
それによって常に清潔な環境が保たれています。

僕はいくつか酒蔵を見学させていただいたことがありますが、どの酒蔵も昔ながらの「蔵」の中という感じで、土壁に木の柱がむき出し
みたいな構造になっています。

これまでに磯自慢酒造のような酒蔵は見たことがないので、ぜひ一度伺ってみたいです。

 

 

静岡県を代表する酒蔵「磯自慢酒造」

こちらから購入できます。

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磯自慢 しぼりたて本醸造 生貯蔵 1800ml 寒造り  2020年1月製造分
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【ワインレビュー】レザマン・ド・モンペラ・ルージュ


だいぶ久しぶりの投稿になってしまいました。
今回はワインのレビューです。

今回ご紹介するのは

【レザマン・ド・モンペラ・ルージュ】


このワイン、実はあのシャトー・モンペラの上級キュヴェです。
シャトー・モンペラについては下記の記事を見てみてください。

 

www.sonflower-wine.com

 

 

ワインの名前になっている「レザマン」は「恋人たち」という意味
「愛し合う夫婦や恋人たちのかけがえのない時間の側に置いてほしい」
という想いからつけられた名前です。

ラベルのデザインは妻であるソフィー婦人がシャトー・モンペラの畑にある区画から採取されたピュアな青い粘土で型を取り造った、”恋人たちを表現した彫刻”をモチーフにしているとか

 

品種:メルローカベルネ・ソーヴィニヨンカベルネ・フラン
産地:フランス・ボルドー・アントル・ドゥ・メール
香り:カシス、ブルーベリー、樽、バニラ、スパイス

味わい:
重たさ ●●●●○
渋み  ●●●○○
果実味 ●●●●○
酸味  ●●●○○
複雑性 ●●●●●
甘み  ●●○○○

おすすめの温度帯:15度〜18度

 

 
重たすぎず、軽すぎずのちょうど良さ。
ミディアムボディとフルボディの中間ぐらいの重さです。
 
カシスやキノコ、土っぽさがある感じ。
バニラの香りも感じます。
タンニンも滑らかでとても飲みやすいボルドー
 
 
 
一緒に食べたいのはやはり牛肉でしょうか。
赤ワインのリゾットなんかも良いですね。
 
抜栓して時間の経過とともにワインの味わいがさらにまとまりのある感じになってきます。

 

ぜひ、お試しください!!

 


 

 

ヴィレ・クレッセ レピネ/ドメーヌ・リケール

おすすめのワインのご紹介です。

 

ヴィレ・クレッセ レピネ ドメーヌ・リケール

 


 

 

品種:シャルドネ100%

産地:フランス、ブルゴーニュ

外観:グリーンがかったイエロー

粘性:少し強め

香り:グレープフルーツ、レモン、白い花、樽、バター、はちみつ

オススメの温度帯:10〜15度

 

苦味  ●●●○○○
甘み  ●●○○○○
複雑性 ●●●●○○
酸味  ●●●●○○
果実味 ●●●●○○
重さ  ●●●●○○

 

 

これはコスパがめちゃくちゃ良いです。

 

僕がソムリエとして働いているお店でよく使っています。

 

グラスに注ぐと外観はきれいなイエロー。

香りは、凝縮された柑橘系のアロマ。樽の香りやバターのような香りもあります。

温度があがるとハチミツっぽく変化していきます。

 

濃厚で力強い味わいです。酸もあるため、重すぎずバランスのとれたしっかりめの白ワイン。

 

白身魚のフライや、クリーム系のパスタとかとも相性が良いです。

 

このワインについてもう少し詳しく見ていきましょう。

 

 

ドメーヌ・リケール

さてドメーヌ・リケールとはどんな生産者なのかご紹介致します。

 

当主のジャン・リケールはフランス人ではなく、ベルギー人

ドメーヌ・リケールを立ち上げたのは1998年。

 

「自分たちが食事のときに飲みたいワインを造る」というのが、ドメーヌ・リケールのワイン造りにおいて大事にしていることです。

このような考えのもとで造られたワインは飲み疲れすることなく、料理と寄り添ってくれます。

 

生産したぶどうの収穫は手摘みで行い、空気の圧力でやさしく圧搾。

樽で熟成させているときは頻繁に櫂入れを行い、澱を撹拌し、澱からの旨味成分を最大限に引き出します。

澱から得られた風味を損なわないように新樽比率は10%に留めています。

 

抜栓して2時間ぐらいたってから本領を発揮してくるリケールのワイン。

おすすめです。

 


 

 

 

「ヴィレ・クレッセ」とは

ブルゴーニュシャルドネを飲まずして白ワインを語れない!というぐらい世界中の白ワインの生産地の中で軍を抜いて人気があるのがフランスのブルゴーニュ

 

ワインの名前にもなっている「ヴィレ・クレッセ」

これなんだ?と思う方がたくさんいらっしゃるかなと思い、簡単にですが「ヴィレ・クレッセ」について

解説しようと思います。

 

ブルゴーニュについてあまり詳しくない、という方はこちらの記事もぜひ読んでみてください!

 

www.sonflower-wine.com

 

ヴィレ・クレッセは ブルゴーニュの中の一つの村の名前です。

 

ブルゴーニュの中にはたくさんの村がありますが、その中で有名なのが「ムルソー」や「シャサーニュ・モンラッシェ」などでしょうか。

この「ムルソー」や「シャサーニュ・モンラッシェ」があるのが「コート・ド・ボーヌ」

コート・ド・ボーヌの白ワインは非常に品質が高くて人気がある一方で、年々値上がりが激しいです。 

 

そんな中、最近注目を集めているのがコート・ド・ボーヌよりも南にある「マコネ」という地域です。

マコネ地域は超有名なワインがないですが、美味しいワインはたくさん作られていて、

まだ有名ではないので、比較的手に入りやすい価格で美味しいワインがたくさん眠っている地域として近年注目されている地域です。

 

そんな「マコネ」地域のなかに「ヴィレ・クレッセ」という村があります。

そこで生産されたシャルドネを利用して造られたのが、今回ご紹介している「ヴィレ・クレッセ レピネ」

「マコネ」が近年注目されるきっかけをつくった生産者の1人がドメーヌ・リケールです。

ぜひ一度、飲んでいただきたいワインです。

 

 

コスパ抜群のバルバレスコを飲んでみた

今回は昨日に飲んだワインをレビューしていきます。

 

そのワインがこちら!

 

 

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Barbaresco Reserva /Bell Colle
バルバレスコ リゼルヴァ / ベル・コッレ

 

品種:ネッビオーロ

 

グラスに注いだ瞬間に心地よいオークの香りとバニラのような香りが立ち上ってきます。

他にはキノコのような土っぽい香り、枯れたバラやラズベリーのような香りも感じ取れます。

 

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外観は熟成が進んだ感じの煉瓦色。

口に含んでみると果実感はあまり感じられなく、すこしピークは過ぎている感じ。

紅茶のような味わいに少しタンニンとスパイシーさが感じられました。

 


 

 

3000円以内で購入することができる、このバルバレスコ

しかも2006年。

コストパフォーマンスは最高だと思います。

熟成したバルバレスコを飲んでみたい方はぜひ!!

 

 

この日は煮込みハンバーグと合わせてみましたが、見事なマリアージュで美味しくいただきました!

煮込みハンバーグのソース的なやつは赤ワインとトマトケチャップとコンソメのソースで煮込みました。

トマトケチャップと赤ワインの酸味がバルバレスコの酸味とバッチリあっていました!

 

 

バルバレスコとは? 

「ワインの女王」と称されるバルバレスコ

そんなバルバレスコについて簡単に解説したいと思います。

 

 イタリアのピエモンテ州にあるDOCGの一つです。

 

同じピエモンテ州には「王のワインにして、ワインの王」と称される「バローロ」があり、イタリアのワインの中心となっています。

 

バルバレスコバローロネッビオーロという黒ブドウのみを使った赤ワイン。

バローロは細やかな酸味と重厚感を感じるタンニン、そして獣やなめし革のような香りが特徴とされています。

一方でバルバレスコネッビオーロのもつ繊細さや優美さが特徴となっています。

 

一昔前は「バローロの弟分」として影に隠れている時代もありましたが、現在ではバローロとは異なる特徴を押し出し、「ワインの女王」と呼ばれるまでになりました。

 

 

 

そんなイタリアを代表する「バルバレスコ」を3000円台で!

しかも熟成したバルバレスコ

ちょっと飲み頃のピークを過ぎている感じはありますが、 熟成したバルバレスコを飲んでみたい方にはおすすめです!

 

 


 

 

ワインを頼むときに決まり文句のように「辛口のやつ」といってくるやつ

近年、ワインはチリワインなど安くて美味しいワインが日本にたくさん入ってくるようになった。

ちょっと小洒落たバルやカフェ、イタリアンなども増えてきて、

ワインを飲む機会が増えてきている。

ソムリエの僕にとってはとてもうれしいことである。

 

しかし、ワインを飲む人が増えてきて変な注文の仕方をするひとも増えてきている。

今回はその一例をご紹介していきたい。

 

 

曖昧なワインの注文の仕方をする困ったやつら

お客様がワインを注文するときに「辛口で」「飲みやすいやつ」「甘いやつ」みたいな注文のしかたをする人が多すぎる。

このような注文の仕方は曖昧すぎて、店員をこまらせている。

 

「辛口」とはどういうことなのか。

ワインは基本的に辛くはない。今までワインを飲んで「辛い」と感じたことはない。

近い感じだとスパークリングワインのキリッとした酸味があり、炭酸の刺激があるやつぐらいだ。

この人達は本当に今までに「辛い」ワインを飲んだことがあるのだろうか 

そもそもワインは葡萄から作られているから「辛い」わけがない。

 

 

「甘いやつ」

これも厄介だ。

どのぐらい「甘い」やつを想像しているかがわからない。

「甘いやつ」と言われて、デザートワイン ぐらい甘いやつなのか、フルーティーな味わいのやつがいいのかわからない。

 昔、「甘い感じのワインください」といわれてデザートワインをだしたら、「これではあますぎる」と言われたことがある。

 

 

最後に

「飲みやすいやつ」だ。

これもすごく曖昧で店員を困らせる言葉だ。

「飲みやすい」のは人それぞれ違う。フルーティーな感じが飲みやすいと感じる人がいれば、飲みにくいと感じる人もいる。

酸味がある方が好きな人もいれば嫌いな人もいる。

「飲みやすい」のは人それぞれ違うから、もっと具体的に店員に伝えたほうが良い。

 

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Image by ponce_photography on Pixabay


 

 

みんながワインに詳しいわけではないのはもちろんわかっているが、あまりにも曖昧すぎる。

ちゃんと聞き出せない店員も悪いが。

 

これではお互いに不幸である。

お客様はせっかく美味しい料理と美味しいワインを楽しみに来ているのに、好みのワインが飲めなくて、

お店側は美味しいワインを仕入れて提供しているのに、そのおいしさが伝わらなくなってしまう。

 

 

 

ワインの注文の仕方

では、どのようにオーダーすれば店員に伝わりやすいのか。

 

おそらく「辛口」はすっきり爽やかなタイプのワインだろう。
僕がいままで接客してきた経験では「辛口」と頼まれたら、「すっきり爽やかタイプ」のワインを出せばほぼ間違いない。

僕は毎回「辛口」と頼まれたときに聞いているのは「辛口でスッキリタイプのワインですか?それともしっかりめのタイプですか?」ということだ。
ここまで聞き出せればワイン選びは簡単になる。
「辛口でスッキリタイプ」であれば、ソーヴィニヨン・ブランを出せば間違いない。
「辛口でしっかりめ」と言われたら、樽熟成されたシャルドネを出す。
といった感じだ。

 


注文する側も「辛口で」のように一言で終わるのではなく、もう一つぐらい何か好みを伝えれば、
お店で好みではないワインを飲むことも少なくなるだろう。

ワインの好みがわからない人もいるだろう。そういう人は「料理に合わせてください」と注文するのが一番無難だと思う。
お店の人はこの料理にはこのワインが合うというのを一番理解しているはずだから、ハズレは少ないだろう。


ワインをお店で飲むときに提供する側も飲む側もハッピーになれるように注文のしかたをもう一度見直してみよう。